ギリシャの複合遺産、メテオラには、全盛期には24もの修道院がありましたが、現在では修道士の数が減り、次の5つの修道院のみが活動を続け、修道士や尼僧たちが共同生活を続けています。
メテオラへ行くには、そのふもとの村カランバカのタウンホール広場前から、隣町のカストラキ経由でメテオラ行きのバスが出ています。
バスはメテオラの修道院のなかでいちばん北にある、「メガ・メテオロン修道院」へ着きます。
途中、カランバカからカストラキの村を過ぎて、左側には、小さな修道院が見えます。
先の5つの修道院とは別ですが、ここも素朴な魅力があります。
坂道がかなりハードで、まさに岩にへばりついているといった感じですが、時間がある人は、覗いてみるといいかもしれません。
メガ・メテオロン修道院から他の修道院へ行くには、ひたすら自分の足で歩くか、レンタバイク、レンタカー、あるいはタクシーをチャーターするしかありません!ちなみにタクシーをチャーターした場合、すべての修道院をタクシーで回ると2~3時間です。
お勧めはやっぱり自分の足で!時間と体力をしっかり準備し、かつ早起きして回ってください。
メガ・テオロン修道院は、メタモルフォシス修道院とも呼ばれています。
メタモルフォシスとは、「救世主の変容」を意味し、メテオラ最大の修道院です。
「幅広の岩」を意味するプラティ・リトスの上にあり、高さは534m。
まさに巨大です。
メガロ・メデオロン修道院から歩いて5分もかからないところにあるのが、ヴァルラアム修道院です。
フランゴス・カテラノスによる16世紀のフレスコ画が残る、とてもキレイな修道院です。
ここからはカストラキの町がはっきりと見渡せます。
ヴァルラアム修道院から少し下がると、小さな尼僧院、ルサノス修道院があります。
現在の修道院は1545年の創立で、垂直に切り立った岩の上に三層建ての修道院の建物が建っています。
1950年以降は、女子修道院となっています。
生活観が溢れた修道院です。
そこから最初にのぼってきた道とは反対の近道を行き、アギア・トリアダ修道院とアギオス・ステファノス修道院へ向かうとよいでしょう。
少し行くと、ルサノス修道院とこれから向かう2つの修道院の3つが一堂に見渡せる岩場に到着します。
ここからの眺めは最高です!きっと何時間もそこに座っていたいと思うほどですよ。
さらにそこから40分ほど歩くと、まずアギオス・ステファノス修道院に出ます。
教会の木彫りの壁が美しい修道院です。
ここからはカランバカの村の素晴らしい眺めが楽しめます。
巡礼者の施設も整い、広い修道院です。
そして最後は、アギア・トリアダ修道院です。
カランバカへはここからトレッキングコースがあります。
ふもとのカランバカまでたどり着けば、11世紀のビザンティン教会が向かえてくれます。
ギリシャの遺跡をめぐるのはある意味体力勝負です!がんばって体力をつけて臨みましょう。
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